まだ、好きで居てくれてますか?

「弥菜ちゃん。行こう。」



希結羽の冷たい目が離れなくて、力が入らなかった私は、そのまま高橋くんに連れ去られた。



嫌だよ…希結羽…。



なんて言っても、来てくれないのは分かってる。



私はまた、浮かれてたのかな…















「弥菜ちゃん、少しは食べない?」



中庭のベンチで、座る私に、焼きそばやらなんやらを差し出す高橋くん。



首を横に振って



「いらない。ごめんね。」



希結羽が居ない今、何も口にしたくない。