まだ、好きで居てくれてますか?

「…………弥菜。」



沈黙を先に破ったのは希結羽。



「何?」



ちょっと冷たい言葉になってしまう。



「ごめん。」



「……うん。私も、ごめんね?希結羽に好きって言わなくて。」



希結羽は私のお腹に伏せたまま。



だから、久々に希結羽のアッシュブラウンの髪を撫でる。



相変わらず猫っ毛なんだ…。



「ううん。それより俺は酷い事した。」



「……うん。」