理由は、希結羽に言われたから。



どんな状況でも、お前が俺を起こせって。



「あ、はい。」



冷静な私に目を見開いて驚いてる女の人。



「希結羽、起きて。学校遅刻する。」



「ん…。るせーよ。黙れ弥菜。」




そう言って私を抱き寄せる希結羽は、酷いと思う。




けど私は逆らえず、そのまま希結羽にダイブ。




「………弥菜。」




………………。これだから、嫌いになれない。