まだ、好きで居てくれてますか?

あっ…。分かった。



私、一度も希結羽に好きって言ってない。



いつも『私も』ってだけ言ってたんだ…。



「っ!!別れなさいよ!!」



髪を掴まれて小阪さんの方に引き寄せられる。



そして、小阪さんは右手を振り上げた。



次に来る痛みに耐えようと目を瞑って、下唇を噛んだ。


……………??



いつまで経っても痛みは来ない。



それどころか、髪が小阪さんから解放されて、ギュッて抱きしめられてる。