朝、私は2人分のお弁当を作る。



これはもう日課だ。



例え、捨てるご飯だとしても…。



お弁当を作り終えたら、隣の部屋に行く。



渡された鍵を使って入れば


「…………また…か。」



玄関に赤いパンプス。



これが初めてではない。



だから、泣きそうなのを堪えて、部屋に入る。



ダイニングテーブルにお弁当を置いて、寝室のドアを開ける。