「畝莉琶、大丈夫だよ。」 昼休みはずっと、畝莉琶が抱きしめてくれてた。 今は移動教室の時間。 この授業が終われば帰れる。 「……ごめんな。弥菜。」 なんで竜太が謝るんだろう? 「なんで謝るの?」 「だって、俺が言わなきゃ…。」 ああ!そういう事か。 「大丈夫だよ。むしろ勇気もらったし。帰り誘ってみる。」 そう言ってニヘラと笑った。