「希結羽くんバイバイ!」



そんな声に振り向けば、背伸びをして希結羽の頬にキスする、今朝の女の子。



同じ学校だったんだ…。



唇を噛みしめる。



「ちっ。あいつ。」



畝莉琶が舌打ちをして席を立とうとする。



「良いの!!畝莉琶、大丈夫だから。」



「………弥菜が言うなら。けど、私の前で無理しないで。」



頭を何度も撫でてくれる畝莉琶。



「ありがとう。」