…期待してもいいのかな…。 かずくんに、ちょっとでもわたしに気があるって………。 その時、ふわりと落ち着く、大好きな香りに包まれた。 (え!うそ…わたし、かずくんに、抱きしめられてる……?) 「ゆり、待たせてごめんな。俺、引っ越してからもずっとゆりのことが頭から離れなくて、親に無理言ってこっちに戻ってきたんだ。」