この世界がいやになり

死の国へ逃げた足は止まらない


だって

止まるすべを知らないから


そんな私に他人はこう言う

「あなたより辛い人だって...」

「生きたい人だって...」


違う


そう言う言葉で止まるほど

私は遅くはない


ただ

止まるまで捕まえて

そのあとの私を聞いてほしい


私が私を止められなくて

声にならない言葉を

聞いてほしい


そうじゃないと私は逃げ切ってしまう