もう夕方か。
ママ達帰って来るの明日だしいいや。
そのレストランがあるビルのホテルに泊まるらしい。

子供をほっといてまぁ楽しそうなこと
一緒に行くか聞かれて断ったの私だけど。


私のパパは社長さんで、優しくて頼もしいと言われ社員から好かれていた
それに天狗になるわけでもなくパパはいつも優しく会社と家族を支えていた。
ママはそんなパパが大好きだった
ママは絶対怒らないし絶対手をあげなかった

そんな人生の成功者みたいな人を見るとひねくれ者の私はどこが欠点を探したくなるんだ




あほらしい、
そう思われるかもしれないけど、この家族に生まれていいことなんて何一つもなかった

周りには期待され大したことないと言われ
気付けば私にまとわりつく期待という言葉。

うんざりだった、だから私は一気にその期待をはぎ取ってやった
ダメなやつ
あの親の子供なのに

新しくその言葉が私にまとわりついた







だから私はあいつらが嫌い。


「・・・美弥?」

「健太か。起きたのね」

「あぁ、今何時?」

「四時ごろ」

「まじかよ、せっかくなのに・・・」

「いいじゃん。どうせ夜起きてるでしょ?」

「確かに」とわらった