恋するなら、
恋愛マンガみたいなドキドキする恋がいい。
お互いに一目で恋をして、
どんな嫌なことがあっても最後には
ちゃんと幸せになれる。
そんな恋が、したい――…。
「彩香、用事って何?」
放課後、私は陸に想いを伝える為に校舎裏に呼び出していた。
陸は告白なんて思いもしてないようで、私が言うのをじっと待っていた。
心臓が尋常じゃないくらいバクバクしてる。
…告白したらもう、幼なじみとしての今までの生活には戻れない。
でも、このままはもっと嫌だ!
「……あのね私、陸の事好きなの。
幼なじみとしてじゃなく、1人の男子として――…。」
――次回に続く――
「うわっ♡彩香がついに告白したっ!」
大好きな恋愛マンガを読みながら1人興奮している私を見て、
私の部屋で他のマンガを読んでいた紗奈が迷惑そうに私を見た。
「雪葉、うっさい!今私のマンガめちゃくちゃいいとこなんだから邪魔しないでよー!!」
「えへへ、ごめんごめん。」
「もぅっ。」