「…寒っ」
「和くん、カイロ使う?」
「…てんきゅ」
今日は晴れて太陽が出てるけど、やっぱり12月だし寒い。
すこし多めに持ってきてきたカイロを和くんに渡し、ドアから離れたところに並んで座る。
「…最近、仕事忙しい?」
「んー、まあまあかな」
ボサボサだった前髪をいつものように整え、かけていた眼鏡を外した和くん。
目にはうっすらとだけどクマもできてるから、忙しいんだろうなあ。
それでも私を気にかけてくれるなんて本当に優しい。
「和くん、ありがとう」
「ん?なにが?」
「ううん…言いたくなっただけ」
翔くんに避けられてから1週間。
その間に和くんが学校に来たのは3日で、学校に来た日には必ず私のところに来てくれる。
