頭にハテナを浮かべていると
「なんか、毎日会っているような雰囲気だったけど」
毎日会ってる…?
それってもしかして
「昼休みのときのこと?」
「え、美玲知ってたの?」
「ううん。詳しくは知らないけど、最近、お昼休みいないなあって」
最近、翔くんは毎日昼休みにどこかへ行っていた。
それって…先輩に会うためだったの?
「和くんはいつ見たの…?」
「俺?今日の昼休みだけど」
「そっか…」
翔くん…なんで言ってくれなかったんだろう。
私、そんな信用ないのかな?
それとも、本当の彼女は私じゃなくて…
「……え?」
じわっと出てきた涙を拭おうとすると、温かい温もりに包まれた。
「ちょ…和くん?」