サッカー王子に溺愛されます



そんな翔くんに対して和くんも




「…どーも」




さっきまでの笑みを消して無表情で会釈する。



いや、ふたりって初対面だよね。


なのになんでこんな空気悪いんだろう。


さっきとは違う意味で困ってしまう。



そんなとき




「おーい真田!お前、校舎こっちだぞー」




芸能科の先生が走りながらやってくる。




「ん?どうした。こんなに人が集まって」



「…いや、なんでもないです」




不思議そうな顔の先生に無表情で言った和くんはそのまま芸能科の校舎に向かう。




「…俺らも行こっか」



「あ、うん…」




そう声をかけたのは、和くんがいたときのような冷たい表情ではなくいつもの優しい表情の翔くん。




「櫻葉…俺らちょっと遅れるって担任に言っててほしい」



「うん、わかったわ」