紅華姫 [Koukaki] Ⅰ








「はぁ、」




椅子の背もたれにもたれかかって、天井を見つめる旦那様。




「ありがとう、ルアンナ。」

「……っ、いえ。旦那様のお役にたてて光栄です。…」



目の前で笑う旦那様は、さっきの夜会での姿とは見違えるほど若く、楽しそうに私を抱きしめる。



「お前さえいれば、私はなにもいらない」



同い年くらいの姿をした旦那様に抱きしめられ、私もです、と微笑み返す。






「ルアンナ…どこかに行くなんて、絶対にしないでくれよ、」



はい、



そう答えた私に、まるでお礼のように笑いながらかっちゃん、と。


いつものように首輪と足枷をつける。




「お前は、私のものだ」




「もちろんです、旦那様。」