(何だよあいつ分かったような口を聞きやがって…)

前川は知ってるうちの事情
うちの母親は男を取っかえ引っ変えしてる
父親は行方不明

うちは小さい頃から家で1人だった。
そんな所に愛悠が手を差し伸ばしてくれたんだ。だから今は何とか行けてるけど
こんな生活して行くのも後わずかだなぁ…

そうほけっているとうちの目の前に
大きな車が1台止まった。
そこから出てくるひとりの男子…。

うぁ…カッケー…。
思わず見とれてしまった…
だって、すっげーカッケーだもん…
身長は190近くあってしゅっとした顔に
モデルみたいな体。ワックスで固められた綺麗な金髪の髪…。

「すごい…」
思わず声が出てたらしくこちらをじーっと見てくる…
(ん?なんだ?なんか結構見てるような感じ…)

なんか嫌な予感しかしないのはうちだけだろうか…
「はっ?ちょっと待て……」

嘘だろ…こっちにやって来る何でだ?
うちなんかしたっけ?嫌々ないない
それはない。絶対…
ひとりで考えていると「ちょっと悪い……」って声をかけられた。

「うぉぉあぁぁいっ!!何だよ!」と驚いてたら
目を大きく開いてびっくりしたと思ってたら急に笑い出した。

何だよ失礼な奴だな…と拗ねてたら
「お前気に入った。ちょっと来い。」
「はぁ?ちょっと待て!どういう…」
「話はあとだ。おいこいつを運べ。俺はこいつにする。」

「はぁ?お前いきなり何言って…」
うちが言おうとすると横からスーツを着た
奴がやって来て

「しかし坊ちゃん。良いのですか?そんな勝手なことして…」
「俺がいいって言ってんだから別に良いだろ。それとも何だ?俺のいうことが聞けないのか?」

「……畏まりました。すいません、貴女の名前を教えてください。」

話についていけていない私にスーツの着た人がそう私に話しかけてきたのでつい「蝶です…」と答えてしまった…