「ねぇ!何組の子??」
「えっとね!4組だよ!」
「やったぁ!一緒だね!よろしくね!」
「うん!よろしくね!」

私は、春山菜乃花。今日から高校1年生。
クラス発表の前、皆がやがやと同じクラスの子を探したりと騒いでいた。
あーもう、見えない!
私はその人混みをかきわけながら入っていく。
あ、あった!
〝1の2〟
私のクラス。
教室に入ると、席の書いてある紙をみて、その席に座る。
周りは皆友達作りに夢中。
馬鹿みたい、どうせ上辺だけの友達のくせに。
私に友達なんていらない。

私の両親は、私が2歳の時に他界。
今は、お婆ちゃんにひきとられた。
両親は、交通事故で死んだ。私を置いて。
親がいないことでいじめられたりもした。
友達は、皆いなくなった。
いや、友達じゃなかったかもしれない。
その時から、人を信じる事ができなくなった。
友達なんか、どうせ裏切る。
そう思ってた…

しばらくして、トントンっと私の机が叩かれた
え?何?
手の持ち主を探ると、隣の席の人だった。

?:どうも、これから1年よろしくな!俺、晴矢守(はるやまもる)。そっちは?

ちょっと焦げた茶色の短髪に整ってる顔、スポーツ少年?みたいな?

守:おーい?聞いてる?

私、春山菜乃花は、とんでもない出会いをしてしまったらしい。