しばらく歩いて通りまで出てきた時。 繋がれてた、正確には掴まれていた手が離された。 そして、文弥の目が私を一直線に見つめていた。 私は至近距離で見つめられた恥ずかしさと、今までの行動の驚きとで固まっていた。 「俺、ずっと前から言おうと思ってたんだけどさ―――――」 私は彼の言葉を聞いて驚きを隠せなかった。