「……先輩……泣いちゃいました?」


申し訳なさそうな声に騙されてはいけない
目が笑ってる


「……それでさあ、入家君。
君は私に嫌味がいいたくて
つきまとってんの?」



立ち止まった私たちは再び歩き出す



「…俺、そんな暇じゃないすよ」



じやあ、何なんだよ!?
要件、早く言えよ!

わざと会話引き延ばすなよ




「……じゃあ、なんなわけ?」



質問するのも嫌なのだ、本当はね




「入家 さくらって知ってますよね?
あれ、俺の姉です。」



ああああ、本当厄日だ。今日は。