あ……なんとも言えない、実希らしい回答。
「で、彼氏ってなに⁉︎
美希の初彼 見てみたい‼︎」
「3人目だし。」
「知らない間にそんなに彼氏いたの⁉︎
やばいね、モテるんだね、オーストラリアだと。」
「なにその隠れ爆弾発言。
未来はどうなの⁇」
「これ、旦那。」
冗談半分で "旦那" って言って、燕の方を指差した。
目を白黒させて驚いている実希。
「いや、まだ 結婚してないじゃん。」
透哉さんのツッコミを聞いて、実希は正気を取り戻したみたい。
「嘘言ったな⁇」
「でも、もうすぐだもん。
真っ赤な嘘ではないよ⁇
……薄いピンクくらいの嘘⁇」
「いや、初めて聞いたから その言葉。
薄ピンクって何⁇」
「全部が嘘じゃないけど、ちょっとだけ嘘……的な⁇」
「いや、 "的な⁇" って私が聞いてんじゃん、未来が分かんないのに私に分かる訳ないじゃん。」
「2人、1回 落ち着いて。
皆……特に燕君 目 白黒させてるから。」
透哉さんに言われて、私と実希は1回 口を閉じた。
「燕、おーい……見えてるー⁇」
隣にいる燕に手を振る。
「え……⁇
あっ、あぁ……見えてる見えてる。」
完全に気を何処かに置いて来ちゃってる感じ。
「大丈夫⁇未来の旦那。」
実希が燕に聞いた。
いや、まだ 結婚してないって……。



