「ねぇ、お父さん お母さん……もう1回 確認するけど、本当に燕と結婚していいんだよね⁇

赤ちゃんも、産んでいいんだよね⁇」

「あぁ。」

お父さんが頷きながら言った。

簡単にオッケーになっちゃったから、なんとなく あっそうなんだー……くらいにしか思っていなかったけど、改めて 噛み締めると本当に嬉しい。

嬉しすぎて、何も言えない。

今更、って思われるかもしれないけど すっごく嬉しい。

嬉しすぎて、燕に抱きついちゃった。

「ちょ……未来、急に危ないだろ⁇」

私を受け止め、驚きながらそう言う燕。

「そうよ、大きな衝撃がお腹に来ると 赤ちゃん 居なくなっちゃうわよ。」

……そんなにか弱いの⁇

「……気をつけます。」

お腹を撫でた。

まだあまりお腹も出てきていないから、実感も湧かないけれど、私のお腹には赤ちゃんがいる。

私と燕の赤ちゃんがいる。

「結婚式は呼んでくれよ⁇」

襖が開いて、透哉さんが入ってきた。

「分かっています。」

燕は礼儀正しく答えた。

でも、燕と透哉さんなら 燕の方が2歳年上のはずだよね。

大人の世界なのかな⁇
大人の世界って、やっぱりよく分かんないや。