今、僕がここに立って 話すことができているのも未来のおかげです。

未来の励ましがなければ、僕は辛いリハビリから逃げ出していたのかもしれません。

僕が弱気になった時、常に未来が支えてくれていたおかげで 僕は今 ここに立って話すことができています。

今まで僕を支えてくれた未来を今度は僕が支えていきます。

そして、人前で言ったからには それを実行して行こうと思います。

今日は来てくださってありがとうございます、あと少ししか時間はないかもしれませんが 最後まで楽しんでいってください。」

最後に燕が礼をして、再び拍手が起きた。

「すげー緊張した。」

燕が私の隣に座って、飲み物を飲んだ。

「お疲れ様です。」

「そうですね。」

思わず敬語が出て、燕も敬語で返してきて……何も面白くないはずなのに 笑いが溢れた。

これからもこんな風に居られるといい。

目があっただけで 2人が笑顔になれるような、そんな笑いに包まれた 楽しい家庭になれるといい。

その中には もちろん今 私のお腹の中にいる赤ちゃんもいる。

家族3人、いつも笑っていられるといい。

「いつまでも、こうして 笑っていようね。」

燕はすぐに

「そうだな。
いつまでも、いつまでも 笑っていよう。」

と返してくれた。