「うん、私も始めは そんな感じのこと 思ってたよ。

でも、実際 翔平さんと関わってみて
"この人も普通の人間なんだな"
って、思ったの。

だから、あんまりしつこく質問したりとかは 辞めてね。

少し話すくらいなら……まだ、いいかもしれないけど。

でも、そこらへんの匙加減 私には分からないから、気をつけてね。」

「うん‼︎気をつける‼︎」

そう言ってから、空良はため息をついた。
そして、私の方を意味ありげに見つめた。

「何⁇」

「結婚式も行きたかったな〜。」

「そうなの⁇
あんまり、人 呼びたくなかったんだよね。

必要最低限だけしか。

だから、私 友達 1人も呼んでないよ。
家族だけ。」

本当のことだし。

「ふーん……披露宴だけでも来れて良かったかな。」

空良は笑顔になった。

披露宴での出し物はいくつかあった。

その内の一つに幼いころの写真とかを 大画面に映す……みたいなものがあった。

曲は、私も燕も好きな曲。

燕が事故に遭って入院していた時に、燕に聞かせると 燕の目から涙がでてきた……その曲。