「てか、増えた人数分の食事とか 大丈夫か⁇

そんなこと、知らなかったから 手配してねーんだけど。」

「あぁ、それなら ちゃんと俺が責任とって手配しといたから。」

翔平さん、なんか 徹底してるね。

そのあと、披露宴は滞りなく進んでいった。

たくさんの出し物とかがあって、楽しかったし ケーキ入刀とかは 夢だったから できて 嬉しかった。

ただ、ケーキ入刀をしたことだけじゃなくて、一緒にした相手が燕 で良かった。

「未来、明智先生とラブラブじゃーん。
いいなー、リア充。

楽しそうで。」

「んなこと言って、空良も新しい彼氏できたー‼︎……って、この前 言ってたじゃん。

どうなの⁇うまくやれてる⁇」

ここ数年 空良とは、時々 メールとかをするくらいの薄っぺらい関係になってた。

多分、翔平さんが 空良を呼んだりしてくれなかったら、その関係が今でも続いていたんだと思う。

翔平さんに後で ちゃんとお礼を言っておかないと。

「うん……まぁ、未来と明智先生には敵わないだろうけど、それなりにはね。」

「……そうなんだ、なら良かったじゃん。」

空良はあることを思い出したようにして、

「あぁ⁉︎」

って、大きな声を出した。

「そう言えばさ、あそこに……明智先生と一緒にいるのって、琴野 翔平だよね⁉︎」

「……そうだけど⁇」

「え、何⁉︎知り合い⁉︎」

あー……そっか。
最近 普通に関わってたから 少し 忘れてたけど、翔平さんって 超有名・超人気モデル、俳優 だったね。

「まぁ、ね。」

「何、その言い方ー。
教えてよー、ねー……お願い。」

別に聞いても何の得にもならないと思うんだけど。

「燕の友達みたい。
最近だと、私も一緒に仲良くさせてもらってる。」

翔平さんよりも、望美さんといる方が多いけどね。

「羨ましー。
何それ、芸能人と知り合いとか……羨ましすぎる‼︎」