1度 準備だから、と言って 外に出された。
燕は
「お父さんとかのところ行ってくる‼︎」
って言って、走って行っちゃった。
すぐそこに居られるけどさ。
一人になっちゃった私は実希の近くへ。
「今日はわざわざ来てくれてありがとうね。」
実希は相変わらず、オーストラリアに居るみたい。
今回の滞在も私たちの家で泊まってるんだけどね。
でも、私たちの結婚式のために来てくれてるんだから、それくらい仕方ないよね。
ふと燕の方を見ると 楽しそうに喋ってるように見えた。
……久しぶりに会って、笑えてるならいいよね。
燕と目が合って、燕に手招きをされた。
私は
「ちょっと、呼ばれたから 行ってくるね。」
と実希に伝えてから 燕の方へ行った。
「燕⁇」
もちろん、燕のおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんたちに頭を下げてからね⁇
「お父さんとお母さん。」
「初めまして、伊原 未来……って言います。」
私は頭を下げた。
「違うじゃん、 "明智" 未来……じゃない⁇」
あぁ、そっか。
名字 変わったんだった。
「明智 未来です。」
訂正して、もう1回 頭を下げた。
「可愛いお嫁さんもらって……幸せそうだな。」
燕のお父さんが 微笑んだ。
笑うとますます、燕はお父さんに似ているんだろうな……って思う。
笑ったときに 優しい顔になる感じが似てる。
「でも、私たち 燕から何の報告も受けてないわ。」
燕のお母さんが突然そんなことを言い出す。
「それは仕方ないよ、僕たちが燕を見捨てたんだから。」
「だから、私は 燕をつれていきたいって言ったのに……」
「子供まで命の危機に晒すわけにはいかないだろ⁇」
「そうだとしても……」
「ここでもう一度 会えたんだ。
それだけで十分じゃないか。」
「……そうね。」
燕のお父さんもお母さんも結構 顔 整っておられる。
上の下……くらい。
わかってもらえるかな⁇
中の上よりは受けだけど、上の中ではそこまで上位ではなくて……。
って、失礼だよね やめよう。



