ミシミシー
廊下を歩く音がするから、多分 実希がお風呂から上がったんだと思う。
「次……私がお風呂 入ってくるね。」
立ち上がった私の服の裾を燕が掴んだ。
「一緒に入ろ⁇」
……え⁇
本気で言ってんの⁇
「でも、実希がいるし……」
「お風呂まで見たりしてこないって。」
それはそうだと思うけど、自分以外 周りにいなかったりしたら 気づいちゃうでしょ。
流石の実希でも。
「嫌なら、いいけどさ……」
「嫌じゃないよ⁇
嫌じゃないんだけど……実希にこういうこと見られたりしたら 恥ずかしいな、って。
実希が寝たあととかなら、いいんだけど……」
そうだったら、見られたりしないじゃん。
「実希さん、寝るの早い⁇」
「結構、すぐに寝るよ。
昔と変わってなかったら……だけど。」
「やっぱ、待てない。」
燕は立ち上がって、お風呂私を抱き上げた。
……え⁉︎
「ちょっ、燕⁉︎」
今 私は燕にお姫様抱っこをされているわけで……この部屋のドアを開ければ、そこには実希がいるかもしれない訳で……。
「とりあえず、1回 待って。
まだ 私、実希に何処で寝て欲しい……とかそういうことも言ってないし、それを伝えてから 一緒に入ろ⁇」
燕は何も言わずに 私を降ろしてくれた。
「早くして。
俺、先に風呂 入ってるから。」
……まじで⁇
先に燕が部屋から出て行っちゃったから、私は後ろを追いかけるようにして 部屋を出た。



