……は⁇
「ホテルじゃなかったの⁇」
「今日 チェックアウトしたから、ホテルじゃない。
忘れてた。」
馬鹿じゃないの⁇
「だから、未来の家に泊めて⁇」
え……あ……、マジか。
「私は別にいいけど……燕はどう⁇」
隣に居た燕に話を振った。
「別にいいけど⁇
だって 仕方ないじゃん。」
「燕様が優しいから、泊めてあげてもいいよ。
でも、荷物とかは⁇」
「あー……コインロッカー。」
だろうね。
だって、今持ってないもんね。
「何処に預けたの⁇」
「んー……とね、お母さんとかの家に近い駅のところ。」
あー……はいはい。
分かりました。
とりあえず、コインロッカーから荷物出すなら 電車乗って、1回 降りて また乗って帰らないといけないよね。
まだ、今この場所の最寄駅と家の近くの駅との間にあるところのコインロッカー……っていうだけマシだよね。
「んじゃあ、帰ろっか。」
燕が私に優しく微笑んだ。
「うん‼︎」
本当は手を繋いで歩いて帰りたかった。
でも、実希が居るんだもん。
流石に我慢したよ。
「置いていかないでよ⁉︎」
実希が歩き始めた私たちの後を小走りしてついてきた。
「それは、実希がちゃんとついて来ればいいだけの話でしょ⁇」
「未来、酷ーい。」
ハハー
燕が私と実希のやりとりを見て、聞いて、笑った。



