でも、もう1人……しかも好きな人 ってなれば その分その人には不自由な暮らしをさせたくない……とか、そういう風に思ってしまう。
このまま、身体が動かなくなって 働けなくなって 金も稼げなくなった自分が未来に何をしてあげられるんだろう⁇
そう考えたら、別れるのが最善策のように思えたんです。」
私も含めて、全員 黙った。
色々なことを考えてくれていたんだな……って思うと、とても嬉しい。
考えていたことが 別れだった……っていうのは ちょっとアレだけど。
私のことを頭の中に置いておいてくれていた、そのことが嬉しい。
「俺には分からねーな。
何しろ、そんな状況に陥ったこととかねーし。
でも、想像だけど そういう風に考えんだろうな……とは思った。
ってか、そんなに燕君の状態ってヤバかったの⁇」
「うん、事故にあってから3ヶ月後に意識を取り戻して、それから 3ヶ月かかって 身体が元のように動かせるようになった……だよね⁇」
確認の意味もあって、燕に聞くと 燕は頷いた。
「今も若干、左足 引きずってるしな。」
「そうだったの⁇
言われないと気づかないくらいのレベルだよ⁇」
「そうか⁇なら、まだマシか。」
意識を取り戻してすぐの頃は、ベッドの上で上半身を起こすこともできなかったからね。
ただ、鈍っていただけだったみたいだけど。
その頃と比べてみると、すごい変化だよね。



