「良かったじゃん、高校の時から 好きだったんでしょ⁇
他の生徒よりも一緒にいれたんならさ。」
実希がオレンジジュースを飲みながらそう言った。
オレンジジュース飲みながら、カッコつけて そういうこと言われても……あんまりカッコよく見えないかな。
っていうか、その言葉聞いてから 燕が下を向いた。
燕の顔を覗き込んでみると 結構 赤くなってた。
「燕、どうかした⁇」
「へっ⁉︎いや……大丈夫。」
すごい、声 裏返ってたけど。
あ……分かった。
さっき、実希が言ったこと 図星だったんだ。
燕にとっては、そういうことだった……っていうこと⁇
「なんか、燕君ってイジりがいあるよね。
すぐ反応するし。」
透哉さんが ニヤニヤ笑いながらそう言ってる。
「よく言われる。」
……マジかよ、初耳なんだけど。
あ、でも 確かにそうだよね。
翔平さんとか希美さんによくイジられてるよ」。
「やっぱり⁇」
透哉さんはケラケラと笑った。
「こちらの商品をご注文された方は……」
店員さんが 料理を運んできたから、話は一旦 終わり。



