「えぇー……ちょっと、未来⁉︎」
なんか、大袈裟なリアクションして 実希が私の服を引っ張った。
「何⁇」
「なんか、我が妹が酷い。」
"我が" って何⁇カッコつけてるつもりなの⁇
それとも、厨二病⁇
今更……20超えてから 厨二病こじらせたのかな⁇
考えただけでもキモい。
「未来ちゃん、ドライなんだね。」
透哉さんがハハッーと笑う。
ドライ、か……。
うん、よく言われるよ⁇
あんまり、自覚はないんだけどな……。
「とりあえず、実希……声のボリューム下げて。
煩い、迷惑になってるから。」
私がそう言うと、実希は姿勢を正して座って 口を閉じた。
「おぉ、妹の方がしっかりしてる。」
お父さんがそんなことを言う。
今に始まったことじゃないのにね。
もう、ずっと前からそうだよ⁇笑
「実希の精神年齢が低いのか、未来がしっかりしているのか よく分からないのよ。」
お母さんが "困った" みたいな感じで言うけど、別にどっちでもいいじゃん……って 正直に思う。
これが実希と私なんだからさ。



