結局、入ったお店は イタリアン。
実希がひたすらにイタリアンを推したのと 実希以外は特に何も言わなかったから。
「んー……何にしよっかな⁇
これも食べたいし……でも、これも捨てがたい。」
燕と一緒にメニューを見ていて、色んなメニューがあるから それだけとても悩む。
「んじゃあ、未来が食べたいの 全部頼んで 2人で分ければいいんじゃねーの⁇」
あー‼︎
その手があったのか……。
「んじゃ、そうしたい‼︎
だとしても、2つに絞らないと……。」
今 候補にあるのは3つ。
どの2つにしよう⁇
「ゆっくり選びなよ、まだ 誰も決めてないみたいだし。」
うーん……、悩むな……。
あっ、普段 あんまり食べないのにしたらいいんだ。
「決めたよ。これとこれにする。」
「オッケー。」
その後、皆 注文が決まって 頼んだ。
「私、何が楽しくて リア充の隣でご飯食べないといけないのー⁉︎」
急に実希がそんなことを言い始めた。
「いや、実希にも彼氏居るんでしょ⁇」
「えー⁇知らなーい。」
なんか、若干ブリっ子みたいな感じで実希が言い返してきて……なんていうか、うん……キモい。
「未来ちゃんの顔、すっごい引きつってるね。」
え……そんなつもりはなかったんだけど、透哉さんにそう言われちゃったなら そうなのかな⁇
「実希がキモいんだもん、仕方ないよ。」
「酷い……我が妹が酷い。」
えー……っと、今更 厨二病 こじらせたのかな⁇
「燕、そっちに寄ってもいい⁇」
ソファの席で左に実希 右に燕がいるの。
ちょっと、実希が怖いから 遠ざけたいな……って。



