燕が私の耳元で囁いた。
……‼︎こしょばい‼︎
「未来にお姉さんが2人居たとか 知らなかったんだけど。」
「……それより、燕君 お腹の赤ちゃんのこと 気をつけて。」
透哉さんに言われて、 "しまった" 的な顔をする燕。
いや、今更遅いし。
まぁ、何もなってないけどさ。
「えっ、未来 お腹に赤ちゃんいるの⁇
知らなかったんだけどー⁇」
「いや、言ってないのに 実希が知ってる訳ないじゃん⁇」
「何で 教えてくれないのー⁇」
「君が音信不通だったからだよ。」
実希が悪いよ。普通に。当たり前に。
だって、連絡のしようがなかったんだもん。
「君、って何⁇君、って。」
「実希のことだよ⁇」
「そんくらい分かるわ‼︎」
分からなかったら、小学校1年生……いや、生まれた時からやり直した方がいいよね。
「未来とは まともな話できない。
旦那さん 大変だろうねー。」
「燕は関係ないじゃん⁉︎」
"ねー⁇" って燕の胸板に頭を預ける。
さっき、燕に捕まってから ずっと燕のあぐらかいているところの上に座ってるから。
「いや、急に話 振られても困るから。」
「そこは、 "んなことない‼︎" とか 言うところでしょー⁇」



