いよいよ、当日。


明日にはいないこの街。

ちゃんと、目に焼き付けておかなきゃな。


今日も学校がある。


この家から学校に通うのも、もう最後なのか。


沢山あったなぁ。


殴りあいをしたり、ここでキスだってした。



ましてや、告白はここでしたんだっけ。



記憶がきれいによみがえるたび俺の心は濁されていくんだ。



染まってはいけない色に染まっていってしまいそうで怖いんだ……



どうしてなんだろう。


俺は、どうして転校しなきゃならねぇんだ。