「んで、何?呼んだよな?」


「もう……忘れちゃった!キスなんて急にしないでよ……」


頬を膨らまして俺の方を見る。


それで、怒ってるつもりか?


小動物かってくらい可愛すぎるんだよ。


俺は彼女に完全なベタ惚れってやつ。


「ごめんって。んで、なーに。」


「クリスマスさここ、行かない?カフェなんだけどね?どうかな?」



最後のクリスマス。


そんなの、勿論いいに決まってる。


「うん。じゃあ決まりな。ほら、帰るぞ。」


鞄をもって手を繋いで帰る。