キミがくれた最後のプレゼント[短編]

俺はクリスマスが過ぎたらもう、転校する。


これは、5年前くらいから決まってて変えることなんてできない。


こいつと付き合ってもう、3年はたつ。


5年前の俺にはこんな愛しい彼女ができるなんて考えてもなかった。


離れたくない。言わなきゃ。って思ってるのに。


どうしても、その言葉がでないんだよ。


あのとき、簡単に決めた俺に今更後悔する。

遅いのにさ。


「おーい!聞いてますかぁ?」


二人きりで教室に残るのもあと、少しなのかな。


「チュッ」


「んっ……」


俺は優しくキスをする。


あー。そんな可愛い顔すんなよ。まじ、ずるい。