前髪をあげていて、当時はダテメをしていた紬なので、そのときのセフレだとは気付かなかったのだろう。


紬は、瑠璃の頭を撫でながら、書類に目を向ける。



「にしても、あの女下手くそだった」



「「!?ぶふっ!!!!」」



抹李と眞瀬が紬の言葉に吹き出した。

瑠璃は頭にはてなを浮かべていたが、やがて気になったのか、「なに、へた…?」と銀に問う。



「それはっスねー。セッ「なにいってんのぉぉぉぉ!!!!」ちょっと眞瀬さん!遮んないでくださいっス!」



慌てて銀の口を塞ぐ眞瀬。

抹李は何故か涙目で銀を見る。



「銀んんん!!!!ショタに如何わしい単語聞かせんじゃねぇよ!!可愛い耳が腐ったらどう責任を取ってくれる!!!!」


「大袈裟っスねぇ~、抹李さん。つか、瑠璃は高1っスよ?ショタじゃないんじゃないっスか?」


「ショタだよ!!」



一体基準は何なのか問いただしたい。


何気なく犯罪の香りがする。

要注意人物となりそうな抹李だった。




「……瑠璃はセックスが何をするものなのか、どういう行為なのか知ってるが?」



紬の爆弾発言に、暫し時が止まった。



「「えぇーーーーー!!!!!!」」




瑠璃は抹李と眞瀬を見て、きょとんと首を傾げた。

そんな瑠璃に紬は質問する。



「セックスってなにか分かるよな?」


コクリ、と頷く。



「……せいこうい。こどもつくる…」




暫し叫び声と泣き声が響き渡る応接室なのであった。





no side end