「…あいりー」

「また、何ですか?…さ、」

「その続きをいうな」

「だから…仕事してくださいって。」

「お前がいないのは嫌なんだよ…そばにいろ」

「仕事に恋事情挟むのはどうかと思います
…私はここにいますから。どこかに行ったりなんてしません…ね? 」

「この敷地にはいろよな…仕事してくる」

どうして、蓮琉さんがこうなったかなんてわからない。なんで、そんなにって思ったりもした。でも、蓮琉さんは本当に…ずっと、私といたいと言ってくれた…それだけでも嬉しいことだと思う。蓮琉さんは優し過ぎるから…自分を追い込んで傷つく。ありがちなタイプだよね。

「…そろそろ、終わるかな。」

気づけば、もう…午後の2時だった。
蓮琉さんは、私に…待っててと言ったから
大人しく敷地内で花を見ていた。

「あいり!終わったぞ!」

「ちゃんと終わらせました?
…紗桜さんに見つかってヤバいところはないですか」

「おう!ねぇから安心な。」

すごく心配なんだけどなぁ…
本人が安心ならそれでいいかも。それにしても…もうすぐ、1年なんだね。
蓮琉さんは、何も言ってこない…わかってる、よね?忘れてない??

「愛麗…」

「何ですか?」