「3…2、1!」

HAPPY NEW YEAR!

蓮琉さんの、お家で…新年を迎えた。
やっぱり、落ち着く。

「お前と、新年迎えられるなんて」

「私も、思ってませんでした」

昨日…紗桜さんが、うちで新年迎えれば
と言ってくださったおかげで…
こうやって、新年迎えられている
ほんとに感謝しかない。

「よし。新年一発目、仕事するぞー」

という事で…何故か私まで巫女さんの格好して…やらされている。
紗桜さんは、これが狙いだったんだよ。
…酷いんだから。
でも、隣で蓮琉さんがいる。それが救い
なのに!
蓮琉さん、女の子にはニコニコ笑顔で売ってる
ヒドイよね。もう…蓮琉さんったら

「〜となります。ありがとうございます」

淡々と進んでいく作業。
隣にいたはずの蓮琉さんがいなくなってた
さっきの女の子のところに行ったか。
仕方ないよなぁ。可愛かったし、
売ることだけを考え仕事していると
同じ学校の生徒を見つけた、
…こんなところ見られたくないよ

「あれ?七彩さんじゃん!」

「ほんとだー。すっごく似合ってる」

…いつもの人たちじゃないね、
「あ、ありがとう。」

「じゃ、これ1つ」

「800円です」

…優しい子でよかった、
そして、紗桜さんに休憩をもらって
近くの石段に座ることにした。
もちろん、ひとりで

「キミかわいいね…」

ザ・ナンパですか。
わたし…興味無いんで。

「なんですか…触らないでもらえます」

「…強気とかオレタイプだわ」