お父さん、ありがとう。
お母さんは横でニコニコ笑ってた。
お兄ちゃんも、おめでとうって笑って言ってくれた。
まだ、結婚が近い話ではない。
だけど、蓮琉さんと居れるというこの時間が今はとっても心地がいい。
嬉しくて、感謝をしてもしきれないくらいなんだから。

「愛麗、やったな」

「蓮琉さん、私…蓮琉さんと家族になりたいです」

「…愛麗、でもまずは自分の事をしっかりやれよ。大学とか行くんだろ?
卒業まで、待つから…頑張れ。」

…紹介して、認めてくれた。
今は嬉しいという気持ちしかないよ。
確かに大変なことがあった。
今だって、歩くのが精一杯だけど。
大丈夫…蓮琉さんがいるから道を作ってくれているから。
安心して、前に進めるんだ。
ありがとうございます…その言葉に尽きる

「帰るぞ、2人とも」

「あら、もうちょっといればいいじゃない。」

「…二人だけにしてやりたいとは思わないの?おふくろ」

「あ、そうね。じゃあ、また近いうちにここにおいでね。」

早く、今は蓮琉さんと2人で話したい。
これからのこと。
お父さんが、進路は自分が決めればいいと言ってきた。
巫女さんになれば?とか蓮琉さんは言うけど…流石にそれは、ね?
だから、少しずつ考えていけたらいいかなまだ少しは時間があるから。