「愛麗ちゃん、おめでとう。」

「俺は、初めて会うよね。愛麗ちゃんおめでとう。
あ、蓮琉の兄貴だから。」

…お兄さん、蓮琉さんとそっくり。
でも、違ったカッコ良さがある。
お兄さんはクールで…蓮琉さんは、チャラい人な感じ。
やっぱり蓮琉さんの方がいいかも。
…って何考えてんの??私。
比べる所じゃないでしょうが!!

「愛麗、何考えてんの?」

「…は、蓮琉さん!?ちっ…近いです!!」

「ははっ!可愛いっ!」

…もう、何ですかぁ。
それにしても、やっぱりかっこいいなぁ
蓮琉さん。

「蓮琉、また泣かれるぞ」

「いでっ!…痛てぇよ!姉貴」

「こんな風に近づいて、キスしたくせに」

忘れてたけど、そうだったね。
でも、怖い感じがなくなってるから
大丈夫だと思う…またされたら、泣くかも
…なんてね

「あれは…愛麗が可愛すぎて」

「それで、ファーストキス取るくらいってバカだなぁ」

紗桜さん、大丈夫ですよ。
そんな事言わなくても…今なら大丈夫だと思いますから。
蓮琉さんはずっと、言われてる。

「姉弟うるさくてごめんね。
いつもの事だから…ん?愛麗ちゃん何でそんなに笑ってるの?」

「こういうところ見るの好きなんです、
蓮琉さんが、素顔をさらけ出してるところが。」

「君には兄弟とかいないの?」

「いますけど、こんな感じじゃないんです」

「そうなんだ。家族になれば、こういうの毎日見れるよ」

家族…か。
結婚する…ってこと。まだ考えられないけど出来たらそれはそれで嬉しいかも。