「ねぇねぇ、聞いてよ!!!」


あの神社から帰ったその夜…
私は、今日あったことを紗姫に話した。
紗姫は、凄く、わらっていた。


「なんで笑ってるの?」
『だって、面白いじゃん。何それ』
「笑わないでよ!!」
『ごめんって。でも、成就するかもよ。』
「しなくていい!あんな奴と」
『…本当に行くかもね、もう1回』

行ったとしたら?あいつと付き合うの?
そんな事…考えない方がいい。
考えるほど無駄なことはない。

「勉強しよ。」

こんな事あるんだな…
あいつのことが離れなくて。
勉強どころじゃない。進まない。

「あーっもう!!」

音楽を聴きながら勉強しようとした。
でも、聴いてるのは恋愛ソング。
何してるんだか…自分がわからない
どうして?なんで、考えなきゃならないの?
やだ…絶対無理。

佐久間蓮琉…ちゃんとした知り合い方してれば違ったのかな。
…?っ。なに考えてんの??
馬鹿っ。ありえない、何で
絶対行かない。決めた…行かないから

「…終わった。」

宿題を終わらせ、ベッドに横になる。
今までどおり過ごせるよね。
まさか、過ごせないわけ…ないよ、ね?