｢…怖かったよな。居てやれなくてすまなかった。｣

｢…いいえ、私こそさっきは、すいませんでした ｣

｢…今度は必ずお前の了承を得てから、行動するな。｣

自分の勝手で動いてた部分もある。
だから、こいつを守れているとは言えないんだ…俺。

｢愛麗、だから…俺にしとけって…な。｣

｢…蓮琉さん、私…｣

｢お前が好きかどうかは…また今度聞く。
それまでに、好きになれ…。俺はお前を好き…本気だからな！｣

…俺は、翔惟から愛麗を、守り抜く。
決めた。
…愛麗？俺の袖掴んでどうしたの？

｢愛麗、どうした？｣

｢勝手に話進めないでください！…気持ちくらい聞いてくれてもいいでしょう？｣

｢愛麗の、気持ち？｣

｢もちろん、恋なんてわかりません。
ですけど、どうしても嫌いなんかになれないんです。
こんな事、蓮琉さん以外に有り得ません！
…多分、好きになってしまったんだと思いますよ！…責任とってくださいよ！…｣

｢あぁ！もちろん。だから、俺から離れんな！｣

…愛麗は、素直になんてならない事ばかり。
恋は実った。だけど、何も終わってない
翔惟のことが、解決して…愛麗の学校の奴らが愛麗に優しくしてるのを見届けるまで
何も変わらないし、終わらないんだよ。

｢…翔惟の事なんだけど。警察に、言ってみるか？｣

愛麗は…黙ったまま何も反応しなかった。
したくなかったんだと、俺は思う。
幼馴染みだからという気持ちが少しはあるからなのかもな。