ウェディングドレスを着て、蓮琉さんと並ぶ
そして…誓いの言葉、誓いのキス。
幸せって、こういうことだよね。
まだまだ、私は子供だよ…蓮琉さんがいてくれなきゃわからない
そういうことだって、多いんだ。
こんな、子供な私を好きになってくれて、
結婚したいと思ってくれるそんな、蓮琉さんが大好き。

「…披露宴、みんな楽しんでくれてるね」

「そうだな。…そろそろ」

「ん?何、どうしたの」

司会をしてくれる人が言ったのが…
新郎、蓮琉さんから…新婦、愛麗さんへ
そう確かに言った。
でも…企画してたものじゃない。
まさかの、サプライズ?
私は…どうしたらいいのかわからず
あたふたしていたら…紗姫が

「…ほーら、愛麗は蓮琉さんの方を見る!」

「あ、うん。」

蓮琉さんが…私に手紙を書いてくれたらしく
緊張した蓮琉さんが読み始めた。
いつも、堂々している蓮琉さんがこんなに緊張しているところをみるのは初めて。
蓮琉さんは、私のことをどう思っていたのか
それがはっきり伝わる…手紙だった。
…嬉しさのあまり泣き始めた私に紗姫はハンカチを渡してくれて。
蓮琉さんは、笑ってた。
辛いことも、蓮琉さんがそばにいてくれたから
乗り越えられた部分も多い。
感謝を伝えなきゃいけないのは私の方なんだよ?
なのに…こんなふうに言われたら泣いちゃうよ

「…と、最後になりますが…俺があの時言ったことで付き合ってくれて、そしてプロポーズにも応えてくれたこと俺は一生忘れない。一生愛することをここに誓います。伝えきれない感謝がまだまだ、ありますがそれは、日々の生活で伝えていきたいと思います。」

…蓮琉さんの素直な気持ちが伝わる手紙。
手紙を書くのは慣れないって言ってたけど
ちゃんと、気持ちは伝わった。

「蓮琉さん、私の方こそたくさん感謝を伝えなきゃいけないのに。でも、嬉しかった。ありがとう」

と、こんなふうにいい状態で披露宴が、終わった。
最後に皆で記念撮影をして…
大切なものを見つけられたような気がする。