「愛麗、どうしたー?」

「…ちょっとね。達弥と話したいんだって」

「誰がだよ…って葉山か。何?」

…葉山さんが戸惑ってる。
珍しい…って、何顔赤くしてんの?
もしかして、葉山さん…達弥のこと
少し気になってる!?

「あー、別にいいよ。葉山、愛麗もいいよな」

「うん、いいよ」

…何が、え、勝手に進んでません?

「何が…いいの?」

「出かける話。…愛麗行けるか?」

指定された日は…蓮琉さんとの約束
出来れば…行きたくないが、
あ、蓮琉さんを連れていけばいいのかな

「ねぇ、その日さ、もう一人連れていっていい?」

「いいけど…誰を連れてくの?」

「私の知り合い」

「分かった」

…葉山さんは蓮琉さんを知ってる
でも、達弥は知らない
言っておかなきゃなぁ

授業が終わり…私は蓮琉さんに連絡した。
待ってろって言われたから
学校前で待っていると…
後ろから、達弥が私を呼び止めるように呼んだ
その理由を聞けば…出かける日程について
携帯で、グループを作り話せば早いのに。
蓮琉さんが来るまでここにいないとならないのに

「…ここで話そ?」

「いいけど、どうして?」

「…あ、その日連れていく人が来るから、ついでに紹介する」

そういうことな、と納得してくれたからいいか。