「蓮琉さん」

「お、熱下がり始めたか?」

「少し、楽になりました。」

久々に熱を出したらしく、だるさがあったり
体が痛いらしい。
動くのが嫌だって言ってる。
寝返り打つのも痛いみたい。
大変だなぁ、本当に。

「何か、飲む?」

「大丈夫…いらない」

起き上がるのもキツイのかな…
熱は下がっても、体が痛いときついもんな
あとは…寝るしかないんだよな。

「そばにいるからな」

愛麗のそばで俺は見守っていた。
こまめに、熱をはかり…冷却シートを変え
やれることを、最大限にやった。
そのおかげか、少しずつだったけど
熱は下がっていた。

「ありがと。」

「…もう、気をつけろよ」

「うん。了解です」

ちゃんと、予防はしなきゃいけないんだよなって改めて感じた。
愛麗が、寝込むことなんて今まではなかったから
余計に心配しちゃった。

「蓮琉さん、仕事は大丈夫だったんですか?」

「姉貴がさ、今回だけはいいから…お前んとこ行けって言ってくれたんだ」

「紗桜さん、やっぱりかっこいい」

「なんで、姉貴だけなんだよ」

「蓮琉さんは…かっこいいところより、最近は可愛いかな」

「男に可愛いって言うなよ!」

「そんな蓮琉さんが好きなんですよ。」

「ありがとう」

「いーえ。」

治ってくれてよかった。
心配性がさらに強くなったかもしれない。