昔のことを思い出して涙ぐん
でいたら(笑)あっという間に
放課後になっていた。
「瑠璃亜!一緒にかえろー♪」
いつも美麗と一緒にかえるんだ♪
入学してすぐにできた親友なの!!
「前から気になってたんだけど、
瑠璃亜のスクバについてるそれ、
何?宝石かなんか?」
美麗が指さしたのは、
龍くんからもらった石ーー
10年たった今でも
当時と輝きはかわっていない。
「これ?わかんなーい。
もらいものだから!」
「そっかぁ。
でも、それ綺麗だしそれなり
の価値、あるんじゃない?」
美麗の目が輝いている。
お金には、目がないのだ(笑)
「ただの石だと思うよ!?」
美麗はそっかぁと言って
残念がっている。
「美麗はお金しか頭にないの?」
「失礼ねぇ~!
でも、お金は大切だよ!?
瑠璃亜、わかってんの?」
「あぁー、はいはい。」

