「まさか……。」


突然かかってきた不可解な謎の男の電話と偶然に発生した鮒額が通っている道場の孫息子、星とその恋人…皐月が学校で倒れたという知らせに否応なく胸騒ぎと不安が駆り立てられた。

「こりゃ…なんかまずいぞ……!!」



慌てた鮒額は自分の研究室の資料とノートパソコンなどを鞄につめこめ最後に粉のようなものが入っている小瓶を胸ポケットにいれ騒々しく古びた洋館をあとにしてまさか…??」と呟きながら二人の車を走らせ二人の安否を気にかけながら先程の謎の男からの電話と魔法の粉が関連のないことを切に祈らずにはいられなかった。


――なぜならこの鮒額が知る二人の人物こそが…魔法の粉と密なる被験者となってしまったことがあるからだ……。
そして、また更なる悲劇が待ち受けようとしている赴きが待ち受けているとは鮒額が一抹の不安として感じつつ静かに不気味にことは流れようとしていた。