何がなんだかわからないといった放心状態の鮒額はひとまず頭を抱えるものの追い討ちをかけられるようななんとも不安に苛まれ携帯を白衣のボケットからとりだすと何件かのメールのうちに無二の親友の名をみつけ慌ててメール画面を表示させた。


送信者のところにヒッチーと登録されたあとに『――哲ちゃん………!! 』と件名の冒頭に綴られたメールの本文に『――星くんと皐月ちゃんの学校から連絡があって二人がショコラプリンにあたって倒れたっていうん
でひとまず迎えにいってくるよ…。
もし忙しくなければ道場の留守お願いするよー。』と綴られた内容に鮒額は思わず携帯の内容を何度もみかえした。