それだけ言い残して星は皐月の手を引っ張り教室を後にした。 相変わらず無言のままで固く繋がれた手が無性に冷たく思え気がつくと皐月は大粒の涙を流してた。 「…………ごめん。俺……カッとなりすぎた…。皐月…いるのにどーかしてた…。」 気まずい雰囲気に星は声を絞りだして伝えた。 「大丈夫……。気にしてない……から星くんのこと信じてるし……。あたしこそなんで泣いちゃってるのかなー。 ほんと…ごめんね……。」