皐月と星を乗せた車は…学校にたどりついた。


「皐月ちゃん…じゃなかった………。 星くん!! くれぐれも彼女に例の媚薬の事を説明してみてね…。
飲むかどうかは…二人の意思に任せるから………。」


つくと同時にボサボサ頭の中年男性が助手席の窓から顔をだした。


「はい。やってみます……。Dr.哲もいろいろありがとう。




皐月は今朝方もらったショコラ色の涙の結晶が入っている小瓶を右手にそっと握りしめて強く頷いた。


「ほんと…なにかあったらまた連絡してね。」

「うさぎ店長もいろいろありがとうー。 またなにかあったらすぐ連絡します。」